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山小屋日誌


by sakura-yamagoya

芋煮会・北九州支部?

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 「芋煮会」用の試作品です。

 牛肉(炒めた)
 こんにゃく(玉こんにゃく * 白・緑。灰色)
 里芋・長ネギ・ごぼう・舞茸(しこたま)
 しょうゆ味

 福岡のRKBラジオ祭りの会場で出されたものを参考に作ってみました。
 牛肉のだしがきいていて、全体的に「おとなしい」感じに仕上がりました。
 これから、改良して、11月13日の「望年会」で出したいなと思っています。

 「芋煮会」の味付けや材料及び調理の仕方は、県や地域によって違うそうです。
 「八幡」味にするかぁ!!



     ともがきが会へば谺(こだま)す芋の秋     石原次郎


 
# by sakura-yamagoya | 2005-10-12 10:55 | 山小屋日誌

重陽の節句

重陽の節句_b0061263_0434684.jpg


 10月11日(旧暦9月9日)は、「重陽の節句」です。
 「菊の節句」とも呼ばれています。

 「重陽・ちょうよう」といいますと、「重い太陽」と理解してしまいそうですね。
 はい、お気づきの方もいらっしゃると思います。
 小生の別ブログ「漢字牧場326」ののりになってしまいました。
 (あっ!! 宣伝ですけれど、こちらの方も寄ってみてください)
「漢字牧場326」
 今回は、こちらの方で扱った方がよさそうな内容なので、敢えてここに。
 どうぞ、おつきあい下さい。
 
 中国の陰陽思想では、偶数を陰、奇数を陽とします。9は奇数の数字の中で最大のものですので、9は陽が極まった数字と考えます。そして9月9日はその極まった9が重なっているので「重陽」といい、めでたい日としました。

重陽の節句は別名、「菊の節句」とも呼ばれます。

 宮中行事としては天皇以下が紫宸殿に集まり、詩を詠んだり菊花酒を飲んだりしてけがれを祓い長寿を願いました。また、菊の被綿(きせわた)といって、重陽の節句の前夜にまだつぼみの菊の花に綿をかぶせて菊の香りと夜露をしみこませたもので、宮中の女官たちが身体を撫でてたりもしたといい、枕草子や紫式部日記の中でもその風習をうかがうことができます。
 中国では、菊の花には不老長寿の薬としての信仰があり、鑑賞用としてより先に薬用として栽培されていたようです。

春夏秋冬と季節が美しくうつりゆく日本では、気候の変り目の祝祭日のことを節日(せちび・せつび)といい、お供え物をしたり行事をおこなって祝ってきたという歴史がありました。この節日の供物、「節供(せちく)」という言葉が、節日そのものを指すようになって「節句」ということばになったともいわれます。

 よく五節句というように、現在にも五つの節句が伝えられています。

  1月7日、七草粥で新年を祝う「人日(じんじつ)の節句」
  3月3日、ひなまつりとして有名な「上巳(じょうみ・じょうし)の節句」
  5月5日、男の子の成長を祝う、こどもの日「端午(たんご)の節句」
  7月7日、おり姫、ひこ星の物語で有名な「七夕(たなばた)の節句」
  9月9日、菊花の香りの酒で月をめでる「重陽(ちょうよう)の節句」

 もう終わりましたかね。
 長崎、諏訪神社の大祭(毎年、10月9日前後)のことを「おくんち」と言いますね。
 そう、「お九んち」からきた言葉だそうですよ。

 ということで、この日 10月11日が大変めでたいと言うことがおわかりいただけましたか。ましたね!!

 本日、10月11日は、我がお内儀のかくも目出度き、お誕生日にございます。
 こんな我が儘亭主を見捨てないで・・・
 おめでとね!!


     触れまじき回顧もありぬ菊膾     神田南畝


     菊膾(きくなます)⇒食用菊の花弁をゆがき三杯酢にしたもの(秋) 
# by sakura-yamagoya | 2005-10-11 00:09 | 山小屋日誌

オムライスとライス



 みなさんは、オムライスは好きですか。ケチャップご飯が、とろぉーりとしたオムレツに包まれて、デミグラスソースが上にかかっているやつです。

 はっきり言って、私の「脳」は、このオムライスが好きではありません。

 これには、悲しいお話があります。

 大学に入る前の春だったと思います。水の町「松江」を訪ねた事がありました。
 ハーンの記念館を訪ねたあと、堀川の流れる、松江の中心部へやってきました。
 美しい堀川に夕日が映えて、暮れなずむ落ち着いた町並みが、若い旅人の心をゆすります。
 川沿いの道を、あてもなく歩いておりますと、次第に辺りが夕闇につつまれ始めました。
 
 そのとき、一軒の煉瓦造りの古びたレストランが目に止まりました。
 1階はパン屋さんで、2階がレストランのようです。
 2階に通じる階段では、古いランプがぼんやりと光を放っています。
 「ここなら、川を見下ろして食事ができるぞ」と思い、誘われるように階段を上がっていきました。

 落ち着いた雰囲気の店で、「小僧」が座るには、少し場違いな感じもありました。
 ウエイトレスではなくて、「ギャルソン」あるいは、ウエイターが接客に出てきました。
 生意気にも、窓際の席を所望したところ、快く案内してもらえました。
 しばし、窓の外に見とれていました。
 町並みは、薄墨色のシルエットに色を変え、川面には車のライトが右へ左へ、それぞれの速さで動いています。

 「何になさいますか」と、大きなメニューを持って、ウエイターが控えています。
 あれこれと迷った挙句「オムライスとライスを」
 「 ・・・・ オムライスと ライス、で、ございますか・・」(丁重にしかも慇懃に)
 (少しムッとしながら) 「ええ」
 (間髪入れず)「オムライスとライスでございますね。かしこまりました。」

 背筋のピンと伸びたウエイターの後姿が、厨房に行き着くあたりで、少し歪んだように感じました。

 「お待たせいたしました。ご注文のオムライスとライスでございます。」
 私と意識的に目線を合わせて、かのウエイターは言いました。
 テーブルの上に置かれた料理を見て、私は愕然としました。
 
 下がっていくウエーターの後姿は、失礼のないように、そして職務を忠実に遂行したという満足感に溢れています。

 30歳くらいのウエイターだったと思います。
 18歳の「小僧」は、居直ることにしました。
 オムライスを「おかず」にライスを食べました。
 ライスの入っているお皿には、「福神漬け」が添えてありましたが、心なしか「多め」だったような気がします。
 かのウエイターの「心遣い」か「皮肉」だったのかはよくわかりません。

 松江の夜景は、一気に「真っ黒」になりました。
 


       秋日傘いささかあえぐ坂となる      渡部信子 



   最近、「漢字牧場」も、張り切っています。
   「漢字牧場326」も見てね。       

卵24個のオムレツ
# by sakura-yamagoya | 2005-10-09 00:29 | 山小屋日誌

木下闇・こしたやみ

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 この二週間、仕事が忙しくて、夜中に帰宅する日が続きました。
 慌しく、月末の日が流れていきました。

 10月1日深夜のこと、月が替わるのを待っていたかのようでした。
 車を置いて、家に通じる階段(「きざはし」と読みたい)の下にくると、甘いふくよかな香りが蟠(わだかま)っています。
 金木犀の花の香りです。

 そこから十数段上ると、金木犀の木があり、そこを右に折れると、自宅の玄関です。
 夜になり、辺りの活動が緩み、静寂の世界につつまれます。
 金木犀の香りが木の本にゆっくりと降りてきます。
 そこにたまりにたまって、溢れ出た香りが、階段を滑り降りてきます。

 この階段の上り口に、主を失った「犬小屋」があります。
 「イッちゃん」雑種です。15年間、共に過ごしました。
 おとなしく、だれからも可愛がられる優しい犬でした。
 この夏の暑さがこたえたのでしょうか、先月中旬、静かに息をひきとりました。
 この小屋にも、金木犀の香りは忍び込んでいます。
 これまで、イッちゃんは、金木犀の香りを褥(しとね)にして、幾夜もいい夢をみてきたのかしらと思うと、これまで抑えてきたせつなさや、なつかしさが一気にこみ上げてきました。

 今、金木犀の花の香りのアーチをくぐって、自室にたどり着きました。
 髪の毛や服から、ほのかに金木犀の香りが漂っています。
 心なしか、「イッちゃん」のにおいも、混じっているようにも・・・

 これまで、イッちゃんのことは、書かずにおこうと思っていましたが・・・
 大切な友を失ったことを自覚しています。
 ただ今、いみじゅう寂しゅうございます。


     有る程の菊抛(な)げ入れよ棺の中     夏目漱石


          
# by sakura-yamagoya | 2005-10-07 00:28 | 山小屋日誌

500万両!!

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ガラッ

 「いら っ はぁあーーーいぃ」

 「大盛りチャンポン」

 「あいよぉ、お お も り チャンピョォーン?!」


 出てきたのが、これ。
 「細麺」が、1.5玉入っています。
 スープの味は、豚骨で濃厚、臭みはありません。
 最後に「モヤシ」が、どばっとのかって出てきます。
 とにかく「ニンジン」が多い。しかも、大きく切ってある。
 1本のニンジンの5分の1は、入っているような気がします。
 まず、このニンジンをことごとく片付けます。
 これで、腹がふとる。


 「ごちそうさまぁ」 1000円札を差し出す。

 「はい、500万両のお返しぃ」

 とにかく、ユーモアがあって、楽しく食べられる、元気な「おやじ」です。
 500円は「安い」でしょう。

 今日は、時間が無いので、「チャンポン」については、次回!!
 


       松虫といふ美しき虫飼はれ     後藤夜半
# by sakura-yamagoya | 2005-10-05 12:34 | 山小屋日誌